新しいカメラを買いました。DJIのOsmo Pocket 4P。
小さなカメラの進化にも驚いたけれど、今回面白かったのは、撮影した映像をAIと一緒に編集してみたこと。
便利になったこともあれば、まだまだ上手くいかないこともある。そんな映像制作の話です。

新しいカメラを買っちゃった。
DJIのOsmo Pocket 4P。
これ、すごく小さいんだけど、ジンバルが内蔵されていて、歩きながらでも滑らかな映像が撮れるんだよ。

ジンバルというのは、カメラの向きを安定させて、手ブレを抑えてくれる装置だね。
今では小型カメラにも搭載されているけど、以前は本格的な撮影機材として使われることが多かった。


そうそう。
昔はカメラを持ち出すだけでも大仕事だった。
一眼レフをDJIのRoninっていうジンバルに載せて撮影していたんだよね。
カメラを取り付けて、レンズに合わせてバランスを調整して、ようやく撮影開始。
滑らかな映像は撮れるんだけど、機材は重たいし、準備も大変。
ちょっと撮影したいだけなのに、結構な覚悟が必要だった(笑)。

それに比べると、今回のOsmoはずいぶん手軽ですね。
カメラとジンバルが一体になっているので、取り出して撮影するまでの準備が少なくなります。
特に木工室での作業風景や、日常のちょっとした場面を記録するには、この手軽さが大きなメリットになります。


昔からこういう小型カメラはあったんだけど、正直、画質がいまいちだと感じていた。
一眼レフで撮った映像と比べると、どうしても差があったんだよね。
でも最近の小型カメラは本当にすごい。
撮影条件にもよるけど、一眼カメラの映像と並べても、ぱっと見では違和感がないくらいになってきた。
何より、気軽に持ち出せるのがいい。
高性能なカメラでも、持ち出すのが面倒で使わなかったら意味がないからね。

もう一つ驚いたのが、Log撮影ができること。
Log撮影というのは、簡単に言うと、後から色や明るさを調整しやすいように映像を記録する方法だね。
撮影したままの映像は、色が薄く、コントラストも低く見えることが多い。
でも、その映像を編集ソフトで調整することで、撮影者のイメージに合わせた色づくりができる。


僕もSonyのカメラではS-Logを使っているけど、まさかこんな小さなカメラでも本格的な色づくりができるとはね。
それなら試してみようということで、さっそくコスモス畑を撮影してきた。
そして、撮影した素材をDaVinci Resolveに読み込んで、ジョブにカラーグレーディングをお願いしてみた。
カラーグレーディングは、映像の色や明るさ、コントラストなどを調整して、作品全体の雰囲気を整える作業です。
今回は、同じ撮影素材から異なる雰囲気の映像を制作しました。


まずはカラーグレーディング前のLog素材と、色づくりをした2本を順番に見比べてほしい。
同じ映像素材でも、カラーグレーディングによって印象を大きく変えられる。
明るさや色温度、コントラスト、彩度などの調整によって、同じ風景でも違った表情を見せてくれるんだ。
これがLog撮影とカラーグレーディングの面白いところだね。
「夕暮れ案」は仕上げの方向性の名前で、別の時間帯に撮り直した映像という意味ではないよ。


そうなんだよ。
以前なら、DaVinci Resolveで自分でカラーホイールを触ったり、LUTを探したり、いろいろ試行錯誤していた。
今回はジョブにお願いして、AIと相談しながら仕上げてみた。
もちろん、一発で完成したわけじゃない。
でも、AIに実際の編集作業を手伝ってもらえるようになったのは大きいと思う。

今回、一番苦労したのがテロップなんだよ。
ジョブに「いい感じに、おしゃれなテロップを入れて」ってお願いしたんだけど、どうもダサい(笑)。
文字の大きさも、配置も、フォントも、なんか違う。
何度か修正しても、なかなか思ったようにならなかった。
そこが面白いところだね。
AIが編集ソフトを操作できることと、いいデザインを作れることは、必ずしも同じじゃない。
それに「おしゃれ」という言葉だけでは、どんなデザインを目指しているのか伝わりにくいんだ。
今回の仕上がりが期待に届かなかったことを、次の作り方につなげたいね。


そこで、チャッピーに相談したんだよ。
テロップのデザインを先に考えて、ラフを作ってもらった。
フォントや文字の配置、余白、色、アニメーションまで具体的に決めてから、ジョブに渡すことにした。
今回は、コスモスの映像そのものが主役だから、テロップはできるだけ控えめに。
文字を大きく動かしたり、派手な装飾を入れたりするのではなく、映像の邪魔をしないデザインを目指したんだ。
言葉で何度も説明するより、ラフデザインを見せた方が、完成イメージを共有しやすいからね。

デザインの方向性が具体的に決まっていると、編集作業も進めやすくなります。
ただし、デザイン案を実際の編集ソフト上で忠実に再現することには、まだ改善の余地があります。


そうなんだよね。
チャッピーがデザインを考えて、ジョブが実際に作る。
この流れなら上手くいくんじゃないかと思っている。
でも、まだ完璧じゃない。
ラフのイメージをどこまで忠実に再現できるのか。どう指示すれば手直しが減るのか。
このあたりは、これからの課題だね。
今回の話を聞いていると、人間の制作チームと似ているね。
デザインを考える人、実際に作業する人、全体を確認する人。
AIだからといって、一人に全部任せるのが一番いいとは限らないのかもしれない。

そうそう。
印刷やWeb制作でも、デザイナーとオペレーターの仕事は違うからね。
デザインを考えることと、ソフトを操作して形にすることは、似ているようで違う。
今回は、チャッピーがデザインを考える。ジョブがDaVinci Resolveで編集する。僕が仕上がりを確認して判断する。
という役割分担になった。
今後は、この流れをもっとスムーズにしたい。
制作を繰り返す中で、上手くいったデザインや指示の出し方を蓄積していけば、次からはもっと効率よく作れるようになると思う。


そうだね。
AIの使い方も、まだまだ勉強中。
でも、こうやって実際に仕事で使って、上手くいかなかったところを改善していくのが面白いんだよね。
昔は重たいカメラとジンバルを持ち出して撮影していた。
今ではポケットに入るカメラで、本格的な映像が撮れるようになった。
さらにAIが編集作業まで手伝ってくれる。
映像制作のハードルは、確実に下がってきているね。


そうなんだよ。
でも、だからといって誰でも同じ映像になるわけじゃない。
どこにカメラを向けるのか。
何をきれいだと思うのか。
どんな色に仕上げたいのか。
どういう雰囲気を伝えたいのか。
そこは、やっぱり作る人によって違うと思う。
AIは制作の選択肢を増やしたり、作業を効率化したりできます。
でも、作品の方向性や完成の判断には、人間の感性が重要ですね。


一心舎は創業から100年以上、印刷やデザインを仕事にしてきたけど、道具はどんどん変わってきた。
活版印刷からオフセット印刷へ。
アナログの版下制作からDTPへ。
そしてWebや映像、今ではAIまで。
道具が変わるたびに、仕事のやり方も変わってきた。
でも、何をどう伝えるかを考えることは、ずっと変わらないんだと思う。
道具が便利になった分、もっと表現そのものに時間を使えるようになるといいね。

そうだね。
今回も、AIで簡単に編集できると思ったら、テロップでずいぶん苦労したけど(笑)。
それも含めて、いい勉強になった。
これからもOsmoで木工室の作業風景や日常の映像を撮って、AIと一緒にいろいろ試してみようと思う。
まだまだ改善するところはあるけれど、こういう試行錯誤も含めて、ものづくりは面白い。
何より、新しい道具を手に入れると、また何か作りたくなるんだよね(笑)。
株式会社一心舎
印刷・グラフィックデザイン・Web制作・映像制作、そして木工室。
新しい技術を取り入れながら、伝わるものづくりを続けています。
