最近、世の中の変化があまりにも速いと感じる。
特にAIの進化には驚かされるばかりだ。
ほんの数か月前にはできなかったことが、今では当たり前のようにできる。文章を書き、画像を作り、動画を生成し、プログラムまで組んでしまう。
私自身、仕事でAIを使う機会が増え、その便利さと可能性を日々実感している。
しかし、便利になればなるほど、ある不安が大きくなってきた。
AIの進化に、人間や社会がついていけていないのではないか。
技術だけが先に進んでいく
人間は長い時間をかけて社会の仕組みを作ってきた。
法律や制度、教育、経済、そして仕事のあり方。
それらは時代の変化に合わせて、少しずつ修正されてきた。
ところがAIは、その変化を待ってくれない。
昨日まで専門家にしかできなかったことが、明日には誰でもできるようになるかもしれない。
これまで何十年もかけて築いてきた技術や経験の価値が、わずかな時間で変わってしまう。
一方で、人間の考え方や社会の制度は、そう簡単には変わらない。
この速度の違いが、これから大きな問題になるような気がしている。
社会の秩序は保てるのだろうか
AIによって、誰もが本物と見分けのつかない画像や動画を作れるようになってきた。
何が本当で、何が嘘なのか。
誰が作った情報なのか。
それすら判断することが難しくなっていく。
仕事が奪われるという話もあるが、問題はそれだけではない。
働くことの意味、お金を稼ぐ仕組み、努力することの価値。
これまで社会を支えてきた常識そのものが揺らぎ始めているように感じる。
もちろん、AIによって解決できる問題もたくさんあるだろう。
医療や科学、教育など、これまで不可能だったことが実現するかもしれない。
ただ、その恩恵を誰もが平等に受けられるとは限らない。
AIを使いこなす人と、そうでない人。
技術を持つ企業と、持たない企業。
豊かになる人と、取り残される人。
その格差が急激に広がれば、社会の秩序そのものが揺らぐ可能性もある。
1年後すら予測できない
これまで私は、会社の将来を考えるとき、3年後、5年後を想像してきた。
しかし今は、1年後のことすらよくわからない。
ホームページの制作方法ひとつをとっても、ほんの短い間に大きく変わってしまった。
今、一生懸命覚えている技術が、来年には必要なくなっているかもしれない。
経営者として、これほど先を見通しにくい時代はなかったように思う。
だからといって、AIを使わないという選択も現実的ではない。
むしろ私自身、AIの可能性には大きな期待を持っている。
便利だから使う。
面白いから試してみる。
でも、使えば使うほど、その先にある社会の姿が見えなくなっていく。
なんとも不思議な感覚だ。
進化の先に何があるのか
技術が進歩すれば、人間は幸せになる。
これまでは、どこかでそう信じていた。
しかし、技術の進歩と人間の幸せは、必ずしも同じ速度で進むわけではない。
大切なのは、何ができるようになるかだけではなく、それをどう使い、どんな社会を作っていくかということなのだろう。
AIには人間の能力を広げる大きな可能性がある。
だからこそ、その進化に振り回されるのではなく、人間自身が考え続けなければならない。
ただ、考えるための時間すら、技術の進化が追い越していくような気もする。
1年後、世の中はどうなっているのだろう。
楽しみな気持ちもある。
でも、それ以上に、少し怖い。
そんなことを考える今日この頃である。
