JOURNAL

便利な社会の、その先にあるもの。

夕暮れの道に立つボブヘアの人物の後ろ姿と、赤い英字「BE READY WHEN EVERYTHING STOPS」

先日、Netflixで『終わらない週末』という映画を観ました。

詳しい内容はネタバレになるので控えますが、観終わったあと、今の社会についていろいろと考えさせられました。

その中でも特に感じたのが、「依存」ということです。

世の中はものすごいスピードで進化しています。

スマートフォンがあれば、買い物も、支払いも、道案内も、情報収集もできる。インターネットにつながっていれば、世界中の人とつながり、必要な情報が瞬時に手に入る。

最近ではAIの進化によって、考えることや判断することさえ、少しずつ機械に任せるようになってきました。

本当に便利な時代です。

でも、ふと思うのです。

私たちは、いつの間にか便利なものを「利用する」側から、それがなければ何もできない「依存する」側になっていないだろうか。

電気が使えること。
インターネットにつながること。
銀行に預けたお金が自由に使えること。
必要なものがいつでも手に入ること。

どれも当たり前のように信じて暮らしています。

そして、その信頼の上に、私たちの生活や社会の仕組みが成り立っています。

しかし、もしその信頼が突然崩れたらどうなるのでしょう。

便利になればなるほど、社会の仕組みは複雑になり、さまざまなものがつながっていきます。

一つの仕組みが止まることで、思いもよらないところまで影響が広がってしまう。

効率化を追い求めた結果、かえって社会が脆くなっているようにも感じます。

これは技術が悪いという話ではありません。

私自身、日々さまざまな技術の恩恵を受けていますし、AIも積極的に活用しています。

ただ、「信頼すること」と「依存すること」は、似ているようで違うのではないでしょうか。

信頼して利用することは素晴らしい。

でも、それが失われたときに、自分では何もできなくなってしまうのは少し怖いことです。

実は私は、コロナ禍をきっかけに本格的にキャンプを始めました。

木々に囲まれたキャンプサイトに設営したテントとタープ、テーブルやキャンプ道具

もともとは自然の中で過ごす楽しさに惹かれたのですが、キャンプを重ねるうちに、もう一つ大切なものを得られたように思います。

電気や水道が整っていない場所で、火を使い、食事を作り、寝る場所を確保する。

普段の生活では意識することのない、生きるための基本的なことを自分で考え、実践する経験です。

もちろん、キャンプ道具だって便利な技術の塊ですし、キャンプができるからといって、どんな状況でも生き延びられるわけではありません。

それでも、何も知らない、何も準備していない状態とは大きく違うと思います。

便利なものは、便利に使えばいい。

無理に不便な暮らしをする必要はありません。

ただ、もしそれが突然使えなくなったとしても、最低限の生活を維持できるだけの知識と準備、そして経験は持っておきたい。

キャンプを通じて、そんな力を少しは身につけられた気がしています。

これからAIがさらに進化し、社会はもっと便利になっていくでしょう。

だからこそ、すべてを任せきりにするのではなく、自分の頭で考え、自分の手で何かを生み出し、自分で判断する力を持ち続けたいと思います。

『終わらない週末』は、そんなことを改めて考えさせてくれる映画でした。

本当の豊かさとは、便利なものに囲まれていることだけではなく、それがなくても生きていけるという安心感を持っていることなのかもしれません。

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