最近、生成AIを使っていて感じることがあるんだよね。
ChatGPTが登場した頃は、「普通に会話できる」「文章を書いてくれる」「アイデアも出してくれる」って、それだけでも十分衝撃的だった。
でも、ここ最近は少し景色が変わってきた気がする。
うん。生成AIは、ただ賢くなっているだけじゃない。
外のサービスとつながり始めている。
そのカギになるのが「API」なんだ。
APIって最近よく聞くけど、正直ずっとよく分からんかったんだよね。
ものすごく簡単に言えば、「ソフト同士が会話するための窓口」みたいなものだね。
人間が画面を開いてポチポチ操作する代わりに、ソフト同士でやり取りできるってこと?
そう。
たとえば、「このメールを読んで」「予定表を確認して」「WordPressに記事を投稿して」「画像を保存して」「このデータを表にして」といったことを、AIが外部サービスにお願いするための入口がAPIなんだ。
生成AIはものすごく頭がいい。文章を書く、計算する、企画する、デザインを考える、プログラムを書く、相談相手になる。いろいろなことができる。
でも、どれだけ頭が良くても、外の世界とつながっていなければできないことがある。
例えるなら、めちゃくちゃ頭のいい人が、鍵のかかった部屋の中にいる状態だね。
部屋の中では何でも考えられるけど、メールボックスは見られないし、会社のデータも見られない。Webサイトを操作したり、予定表に書き込んだりもできないってことか。
そう。そこでAPIという扉をつける。
すると、AIの頭脳が現実のサービスとつながり始めるんだ。
なるほど。
今までもチャッピーに「ブログの記事を書いて」までは頼めた。
でも、その先は俺がWordPressを開いて、文章をコピーして、写真をアップして、投稿してた。
そこが変わってくる。
WordPressとAPIでつながれば、「記事を書く」→「画像を用意する」→「WordPressへ送る」→「下書きとして保存する」というところまで、AI側で進められるようになる。
それ、かなり違うね。
かなり違う。
AIが「考える道具」から、「仕事の流れに参加する存在」になるからね。
メールだったら、どう変わる?
今まではGmailを開いて、メールを読み、返信内容を考え、文章を書いて、送信するところまで全部人間がやっていた。
でもAIがGmailとつながれば、「今日届いた重要なメールをまとめて」と言うだけで整理できる。「この問い合わせへの返信文を作って」というところまで任せられる。
その先には、問い合わせを受け、内容を判断し、見積もりのたたき台と返信案を作るところまで、一気につながる可能性がある。
一心舎のブログでも使えそうだね。
写真と簡単なキーワードだけ用意して、「今日はこんな仕事をしました」と伝える。そこから先を任せられたら助かるな。
タイトルを考え、本文を書き、写真を整理し、SEO用の説明文を作り、WordPressに下書きを保存する。そこまで自動化できるかもしれない。
チャッピーと話せば、ブログを書くこと自体は以前ほど大変ではなくなった。でも、写真のアップロードやURLの確認、WordPressへの貼り付け作業は残っている。
APIでつながれば、その部分までAIに渡せる。これはかなり大きいよ。
最近、「ChatGPTで何ができるの?」と聞かれることがあるんだけど、これが意外と答えにくい。
文章を書けます、画像を作れます、調べ物ができます。それも正しいけど、本当の可能性はそこだけじゃない気がしてきた。
そうだね。生成AI単体で何ができるかではなく、「生成AIを何につなぐか」で、できることが決まる。
会計ソフト、メール、カレンダー、WordPress、顧客管理システム、ネットショップ。つなぐ相手が増えるほど、AIに任せられる仕事も増えていく。
じゃあ生成AIって、一つの完成されたソフトじゃないんだ。
むしろ逆かもしれない。
AIそのものは「頭脳」。APIは「手足や神経」。そして外部サービスは「道具」。
それらがつながって初めて、いろいろな仕事ができるようになる。
頭脳だけだったAIに、手足が生えてきた感じか。
まさにそれ。
最近よく見る「プラグイン」「コネクタ」「連携アプリ」も、同じ話?
最初は「また、ややこしいものが出てきたな」と思ってたけど。
うん。やっていることはシンプルで、AIと外の世界をつないでいる。
AI単体の性能競争も続くだろうけど、これからは「どのAIが一番頭がいいか」だけでなく、「どのAIが、どこまで仕事につながっているか」が重要になるのかもしれない。
これを考えていると、意外と小さな会社ほど生成AIの恩恵が大きい気がする。
大企業なら営業、経理、広報、Web、デザイン、システムと、それぞれ専門の人がいる。でも、小さな会社はそうはいかない。
一心舎も、印刷をやり、デザインをやり、Webをやり、写真を撮り、ブログを書き、木工までやる。一人で何役もやるからね。
そこにAIが入り、さらにAPIでいろいろなサービスとつながる。
すると、小さな会社でも、今までなら何人も必要だった仕事の仕組みを作れる可能性がある。
これは結構すごいことだと思う。
生成AIを見ていると、「また賢くなった」という部分ばかりに目が行く。
でも、本当に大きな変化は、AIの知能がメールやWebサイト、会社のデータ、いろいろな機械やサービスにつながり始めていることなのかもしれない。
APIという言葉だけを聞くと、プログラマーの世界の話に聞こえる。でも実際には、「AIに何を任せられるようになるか」という、僕らの仕事そのものに関わる話なんだ。
そういえば先日、同友会の懇親会に行くときに、M工業のMくんを乗せていったんだ。
その道中で話していたら、「今、Codexに仕事を教えている」って言うんだよ。しかも、毎日何時間もやっているらしい。
へえ、それはかなり本気で向き合っているね。
AIに仕事を教えるというのは、自分の仕事をあらためて整理して、「何をどう伝えれば動けるのか」を考えることでもあるからね。
普段はガヤガヤしていて、あまり難しいことを考えない人なのかと思っていたんだけどね。
新しいものを素直に受け入れて、実際に挑戦していく。その姿勢には、ちょっと感銘を受けた。
新しい技術を使えるかどうかは、最初から詳しいかどうかだけでは決まらないのかもしれないね。
分からないものを拒まず、まず触ってみる。少しずつ自分の仕事を教えて、使い方を見つけていく。
変化を素直に受け入れる人と、変化を受け入れない人とでは、この先かなり大きな差が出てくるのかもしれない。
APIって難しいプログラムの話だと思ってたけど、意味が分かると結構ワクワクするね。
これから大事なのは、APIを自分で書けることより、「これとこれをつないだら、何ができるだろう?」と考えることかもしれないね。
それなら俺にもできそうだ。
というより、そういうことを考えるのは好きだわ。
AIによってなくなる仕事も、おそらくたくさん出てくる。でも、それを心配しているだけでは面白くない。
せっかくこんな道具が出てきたんだから、AIと何をつないだら、今までできなかった何ができるのか。
しばらくは、そんなことをチャッピーと一緒に試してみようと思う。
生成AIは、まだ「チャットする道具」だと思われている。
でも本当は今、「考えるAI」から「動けるAI」へ。
その途中にいるのかもしれないね。